Sunday, November 30, 2014

【SE必見】vSphere 最新バージョンを使おう!~簡単移行方法のご案内~メリット編

こんにちは!VMwareの中村です。 突然ですが、皆様お使いのVMware vSphereですがどのバージョンをお使いでしょうか? 現在(執筆時点)VMware vSphereの最新バージョンは5.5 u2ですが、VMware vSphere 4.x をお使いのユーザ様も多いのではないのでしょうか?HWとして実装するとコスト高になってしまう機能も、VMware vSphere 5.5 環境では、その機能をVMware vSphereで実装することにより、コスト的に敷居が下がるかもしれません。とはいいつつも移行するのは大変ですよね。本記事ではまずVMware vSphere 5.5 においてどのようなことができるのか?をご紹介し、シリーズ2回目以降に簡単な移行方法をご紹介していきます。 〜第1回ブログの内容〜 ★vCPU数の制限緩和について ★VMware vSphere 4.x をお持ちの方は…(特にstandard エディションをお持ちの方) ★サポート期間について ★主な新機能やエンハンス機能について ★データ保護機能 ★消費電力の違い… では、改めて….になりますが、VMware vSphere 5.5 で何ができるようになったのか?等ご紹介していきます。 ★vCPU数の制限緩和について まずVMware vSphere 5.5ではvCPU数の制限が緩和された事をご紹介します。 VMware vSphere 5.5 からvCPU数(仮想マシンで認識できるCPU数)の制限がなくなっております。 古いバージョンですと、ライセンスのエディションに依存したvCPU数制限がありましたが、 VMware vSphere 5.5ではエディションに依存した制限がなくなっております。 http://vmw.re/1A5d2Nr 図1 vCPU数について ★VMware vSphere 4.x Standard をお持ちのお客様は…. VMware vSphere 5.x に移行していただくと、Storage vMotionの機能が使用できます。VMware […]]> こんにちは!VMwareの中村です。

突然ですが、皆様お使いのVMware vSphereですがどのバージョンをお使いでしょうか?

現在(執筆時点)VMware vSphereの最新バージョンは5.5 u2ですが、VMware vSphere 4.x をお使いのユーザ様も多いのではないのでしょうか?HWとして実装するとコスト高になってしまう機能も、VMware vSphere 5.5 環境では、その機能をVMware vSphereで実装することにより、コスト的に敷居が下がるかもしれません。とはいいつつも移行するのは大変ですよね。本記事ではまずVMware vSphere 5.5 においてどのようなことができるのか?をご紹介し、シリーズ2回目以降に簡単な移行方法をご紹介していきます。


〜第1回ブログの内容〜

★vCPU数の制限緩和について

★VMware vSphere 4.x をお持ちの方は…(特にstandard エディションをお持ちの方)

★サポート期間について

★主な新機能やエンハンス機能について 

★データ保護機能

★消費電力の違い…


では、改めて….になりますが、VMware vSphere 5.5 で何ができるようになったのか?等ご紹介していきます。


★vCPU数の制限緩和について


まずVMware vSphere 5.5ではvCPU数の制限が緩和された事をご紹介します。

VMware vSphere 5.5 からvCPU数(仮想マシンで認識できるCPU数)の制限がなくなっております。

古いバージョンですと、ライセンスのエディションに依存したvCPU数制限がありましたが、

VMware vSphere 5.5ではエディションに依存した制限がなくなっております。

http://vmw.re/1A5d2Nr




図1 vCPU数について


★VMware vSphere 4.x Standard をお持ちのお客様は….


VMware vSphere 5.x に移行していただくと、Storage vMotionの機能が使用できます。VMware vSphere 4.x ですと

Storage vMotionの機能はStandardエディションでは使用できませんでしたが、VMware vSphere 5.x 以上では使用できます♪

この機能は仮想マシンをストレージ間(データストア間)で無停止移行することができる便利な機能です。VMware vSphereで

よく使用されている機能の一つとなっております。


また VMware vSphere 5.1 からクロスホストvMotionといって、共有ストレージがない環境でもvMotionをすることが可能です。


★サポート期間について


vSphere 5.5 に移行することによって、サポート期間が更新されます。このサポート期間についても少しみていきましょう。

ジェネラルサポートはメジャーリリースの一般発売日から指定された期日で終了します。

vSphereの場合、このジェネラルサポートは5年となっておりvSphere 5.0 / 5.1 のお客様において、ジェネラルサポートの終了が

2016年8月24日となっておりますが、vSphere 5.5 においてはメジャーリリース扱いとなっておりますので、ジェネラルサポートの終了が2018年9月19日までとなっております。


サポートポリシーのフェーズについて

製品ライフサイクルマトリックス




図2 vSphere 5.5 のサポート期間


★主な新機能やエンハンス機能について


ここではvSphere 5.5 から加わった新機能3つをご紹介します。

-パフォーマンスの向上:vFlash Read Cache (vFRC)

-アプリケーションまで監視: App HA

-ESXiのメモリ信頼性の向上: Reliable Memory


VMware vSphere 5.5から新しい機能として主に上記の機能が加わっております。

vFRC についてはホストでキャッシュしパフォーマンス向上をはかる仕組みです。

また可用性の向上としてアプリケーションの状態まで監視できる App HA という機能も加わっております。

インフラレベルではPSOD (Purple Screen of Death) の予防として Reliable Memory の機能が追加されております。


パフォーマンスの向上や信頼性の向上、という意味では他の方法で実装することもできますが、vFRC や App HA 等

vSphere = ソフトウエアで実現することによって、よりコスト的に敷居が下がるかもしれません。

是非VMware vSphere 5.5 で実装できる機能をご活用ください。

vSphere 5.5 の機能概要過去ブログ


★エンハンスされたデータ保護機能概要


vSphereにはデータ保護機能がありますが、vSphere 5.5からエンハンスされた内容をみてみましょう。

-管理DRの実現: vSphere Replication (vR)

-データ保護の実現: vSphere Data Protection (vDP)


大分おなじみになってきた vSphere Replication。

仮想マシン単位に遠隔地へデータをコピーし、システムに何かしら不測の事態が起きた際等に

瞬時に切り替える機能です。こちらはvSphere 5.5 から複数の復帰ポイントが保持できるようになっております。

これにより、どの時点のイメージで切り替えたい等、柔軟なオペレーションができるようになっております。


またvSphereに盛り込まれているバックアップ機能vSphere Data Protection (vDP) では

バックアップ開始時間のスケジューリングが分単位で設定できるようになっております。

-簡易DRを実現する、vSphere Replicationの概要

-データ保護を実現するvSphere Data Protectionの概要


★VMware vCenter Server Appliance (vCSA) のエンハンス


vCenter Appliance (vCSA) も5.5からパワーアップしております。vCSA 5.1 まではあくまでも小規模向けでしたが

vCSA 5.5はそこそこの規模 (ESXi 100台/仮想マシン規模3000台)をカバーできる仕様になっております。

もちろん、データベース、AutoDeploy Server やSyslog Collecter もはインストールされております。また Windows 版の vCenter に関しては、OS部分に関するパッチ適用作業も必要になるかと思いますが、その作業も減らすこともできますので、運用にもやさしいです。VMware vSphere 5.5 になってから、この vCSA を使用されるお客様が増えてきております。


★注目の VMware NSX の機能を使うためには?


また、いま注目度No1のネットワーク仮想化におけるNSXですが、NSXをご使用するには vCenter のバージョン 5.5が必須です。

また推奨としては分散仮想スイッチバージョン (vDS) も5.5となりますのでNSXが気になる…という方は是非こちらもご検討ください。


★最後に


あまり話しにでることが多くはないのですが、vSphere 5.5 は消費電力にも優しいです。負荷によっては、節電効果も大きくなってきております。台数が多くなればこちらの効果も大きくなってきておりますので、こちらもぜひご参照ください。


図3 各vSphereにおいて負荷と消費電力の関係

参照:http://vmw.re/1A5d08d


vSphere 5.5 にするとどのようなことができるようになったのか?を簡単にご紹介してまいりました。

では次回からは実際にどのように5.5 環境へ移行するかをご紹介してまいりますのでお楽しみに!!


〜本シリーズの流れ〜

-第1回 vSphere 最新バージョンを使おう!~簡単移行方法のご案内~ メリット編 本記事

-第2回 vSphere 最新バージョンを使おう!~簡単移行方法のご案内~ vCenter Server 編 Coming soon!

-第3回 vSphere 最新バージョンを使おう!~簡単移行方法のご案内~ 便利ツール vSphere Update Manager 編 Coming soon!






from VMware Blogs http://bit.ly/1vyq8To

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